カトリック新聞が伝えたところによると、カリタスジャパン(代表・宮原良治司教)が11月22−24日、東京・関口教会(東京都文京区)で「『虐待・暴力・性暴力』に被害者の視点で向き合う―問われる教会・信仰のあり方―」というテーマで「第5回カトリック全国社会福祉セミナー」を開催した。
同紙によると、会場には全国から400人を超える参加者が集まった。同セミナーでは、心理・教育・福祉の専門家や虐待の経験者らが各人の見地から暴力の「現実」を語り、シンポジウムなども行われた。
同紙によると、宮原良治司教は初日、「このセミナーは、命を粗末にする『死の文化』から『いのちの文化』を目指す教会の呼び掛けである」と話した。
また、同紙によると、小柳義夫氏(工学院大学情報学部長、教皇庁文化評議会顧問)が最終日、「教会が暴力に立ち向かうためには」と題して、米国での聖職者による児童の性的虐待の例をあげて講演。日本に同様の問題があることにも触れ、教会の風通しを良くする重要性を説いた。
地方からの参加者の要望があり、次の開催地は東京以外で検討しているという。