「神社やお寺に行くことは偶像崇拝だと思うので、七五三のお祝いはしませんでした。しかし夫の両親は、教会に通うと子どもたちの福を祈らないものと誤解してしまい、私は心を痛めていました。」
鄭順葉牧師(バルナバ福音教育宣教会川口多摩キリスト教会)は、この教会に通うある信徒の言葉を紹介した。鄭師は、クリスチャンが七五三の風習を通してキリスト教信仰を表す良いきっかけになれば、と幼児祝福式を行っている。
鄭師は「神様を信じた結果、文化や風習との間で葛藤を経験するのは良くない」と、世俗文化をキリスト教の文化で昇華させる方法を考える。「子供の祝福を願うときは、神社に行かずに、教会に行って祈ろう」と、幼児祝福式を始めたきっかけを語った。
祝福式に参加した別の信徒は幼児祝福式の後、近所の住民から「教会で 『七五三』をしたんですね」と親しげに声をかけられたという。「クリスチャンにとっては七五三ではないが、未信者にとっては、教会が日本の文化を工夫して取り入れていると感じられる。敷居の高かった教会にも親しみを感じてもらえる」と話した。
19日、感謝祭礼拝の後に行われた幼児祝福式では13人の幼児一人ひとりのために牧師が祝福の祈りをささげた。