聖書的価値観に基づいた性教育を訴えるセミナーが29日、青年伝道大会「すっとKANTO」(会場・淀橋教会)の分科会で行われた。ジャパン・クリエイティブ・ミニストリー(JCM)の藤田桂子代表(鳳キリスト恵み教会伝道師)は1人の異性との結婚は神のご計画と強調。クリスチャンは堕落した日本社会における性の商品化、複数の相手との性交渉や同性愛行為などの不品行に毅然(きぜん)とした態度を保ち、神の愛を実践して社会の模範となるべきだと語った。
藤田師は、結婚が神から与えられた神聖なものであるべきと述べた。また人は神に祈って相手を選び、生涯で1人の異性と交際し、結婚すべきだと語った。婚前の性交渉は聖書が罪として教える不品行であるとした上で、婚前交渉に対する罪の意識が薄れた結果、エイズなどの性感染症、結婚後の夫婦関係の悪化、妊娠中絶による胎児の殺人が蔓延したと強調した。
藤田師は、妊娠後に結婚したクリスチャン夫婦の苦悩を例に挙げ、クリスチャンが世の中の文化に感化されず、他の罪と同様、不品行を拒否する気風を持つべきだと語った。
また、不品行の原因として日本がポルノ大国であることを指摘。神が人間に与えた「性」という贈り物を商品化し、事実上容認している日本社会を痛烈に非難した。ポルノ規制が徹底されない背景として、日本が性欲などの欲望で自己を満たす方法しか知らないことを挙げた。
藤田師は、聖書が「同性愛は罪」と明確に教えていることを強調した。同性愛を容認する人による?同性愛は生まれつき、?同性愛は病気、?同性愛者は異性愛者になれない――といった主張は間違っていると述べた。
藤田師は、同性愛嗜好の人が生まれる環境的要因を説明した。例えとして、母親が胎児や子に特定の性別を過度に期待すると、生まれた子が性認識を誤り、性の自覚が困難になるケースなどを挙げた。
その上で、藤田師は「神は間違いを犯す方ではない」と断言し、祈りと悔い改めを通して神の定めた性に戻ることができると語った。藤田師は、神の働きかけにより異性愛に戻ることのできた人々の証しを紹介し、神の許しと愛、全能の権勢を伝えた。
藤田師は、同性愛者のコミュニティは1度入ると脱退できなくなる傾向があると指摘した。コミュニティの存続と権利主張、同性愛者が異性愛に戻ることへの懸念から、同性愛の権利を主張しているという。そのため多くの同性愛者は自分に対する自信に乏しく、霊的困窮に陥っているという。
また、藤田師はクリスチャンが罪を憎み、人を愛するべきだと主張した。当時社会的に忌避されていた病人や罪人に自ら歩み寄ったイエス・キリストを模範として、クリスチャンがエイズ患者や同性愛者の心の癒しのために奉仕するべきだ、と強調し、教会内で差別があってはならないと語った。
牧師や伝道師など献身したクリスチャンが性的に清められなければ、性的な罪が宣教を妨げることになる。藤田師は、罪悪感に苦しむ人々の癒やしのために尽くすべきクリスチャンにとって、自らの罪を自覚して悔い改め、神の力によって清められることの大切さを知ることがまず必要と語った。藤田師は、同大会参加者が癒やしの奇跡を通して神の御わざを表す器となるよう励ました。
JCMは、全国の学校やPTAの集会に招待され、生徒や保護者から高い評価を受けている。