オーストラリアのイスラム教主義中学校の生徒3人らが聖書に尿をかけ、つばを吐き、火で燃やすなどの冒涜(ぼうとく)行為を行い、社会に衝撃を与えた。現地メディアの報道(6日付)でわかった。
報道によると、この騒動で3人のうち 2人が退学処分を受け、1人は停学となった。処分を受けた生徒らはアルバニア系、マレーシア系、レバノン系、インドネシア系と報じられている。
同校の職員の半分はキリスト教徒や未信者で、今回の事件を重く見た職員らは「校内でイスラム教徒以外の人々に対する憎しみと過激な態度が蔓延しているのでは」との憂慮を示す文書を同校の校長宛てに送った。
同校のシャヒム・ドティ校長は記者団に対し「わが校の生徒が聖書を冒涜する行為をしたと聞いて驚いている。特に悪質な行為が確認された生徒については慎重に検討したうえで処分を下した」と説明した。
ドティ校長は4日、同校の全教職員に宛てた手紙の中で 「今回このような事件が、教師の保護下にある生徒によって引き起こされたことが非常に残念だ」と述べたうえで、聖書の神聖さと他宗教に対する敬意を教えて再発防止に努めるよう指導した。