「日本自衛隊宣教会」(MEAJ)の金学根(キム・ハクウン)事務局長(横浜山手バプテスト教会牧師、日本バプ連盟)は、自衛隊宣教が隣人愛の実践を象徴する働きとして、キリスト教会に浸透してほしいと願っている。
「日本の時代を象徴するともいえる自衛隊こそ、主イエスの愛と十字架を知り、救われるべきではないか」 憲法問題、靖国問題、自衛隊法問題で社会が揺れる今、自衛隊宣教会は、防衛関係者自身も緊張の日々を送っているはず、と当事者のために祈り続けている。
「すべての人が救われるためにイエス様が来られた。社会的な見解や思想、過去の軍国主義の歴史を理由に自衛隊を伝道の対象から除外しているとすれば、それはイエス様の御心ではないはず」 金師は、自衛隊宣教の働きを通して、それまで日本の十字架を自分のくびきとして背負っていなかったことに気づかされ悔い改めた、と告白した。
同宣教会の働きと並行して、悔い改めの祈りの輪を広げたいと金師は話す。国家の罪、世俗社会とそこに生きる人の罪、クリスチャンの罪を自分自身の罪としてすべて背負われたイエス様のあとを追い、その十字架を一緒に背負っていきたい。地域の教会と牧師が、そのような心を共有し、その地の罪を自ら背負って苦悩し、祈り、行動を起こしていく必要がある。その意味で、自衛隊宣教に対する理解が広まるとき、日本全土にリバイバルをもたらす聖霊を受け入れるための土壌が整えられたと言えるのではないか。金師は、宣教の目指すところは常に国家と社会全体の救いだ、と熱意を語る。