【CJC=東京】聖公会(英国国教会)第18回首座主教会議は、アイルランドのダブリンで1月25日から30日まで開催され、同派に於けるリーダーシップ(指導力)について協議した。
今回の会議には、世界聖公会共同体を構成する管区の首座主教38人のうち、14人が様々な理由から欠席したことも注目を集めた。ただ7人は欠席の理由を女性聖職など性問題にからんでのことと認めている。
最近、同性愛をめぐる意見の不一致と米聖公会、カナダ・アングリカン教会などの自由化志向が共同体内のミゾを深めてきたことは確か。
出席者は、「共同体を構成する諸教会、また首座主教の間への聖霊の働きである多様性の中の一致を示そうと努めた、と「報告書」の中で述べている。
また、ジンバブエのムガベ大統領に、信徒迫害を即時中止するよう要求した書簡や女性への暴力、気候変動、ウガンダの同性愛活動家殺害などを取り上げ、意見を表明した書簡を多数採択した。
閉幕記者会見で最高指導者カンタベリー大主教のローワン・ウイリアムズ氏は、「欠席者の数が多かった」と認めながらも、3分の2は出席したこと、また出席の意向を示した首座主教は4分の3に達していたことを強調した。