【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)、世界福音連盟(WEA)、バチカン(ローマ教皇庁)諸宗教対話評議会らの代表約50人が、「多宗教世界でのキリスト者の証し」について、1月25〜28日にバンコクで会議する。
今回の会議では、キリスト教宣教活動と他宗教信者に払う敬意などについて協議する。初日にはアピシット・ウェーチャチーワ首相も出席が予定されている。
タイ・カトリック教会司教協議会によると、1977年以来、WCCとの間で様々な協力が行われて来た。「改宗」問題もその一つで、「多宗教世界でのキリスト者の証し」についての行動規範提案に向けて準備が進められて来た。
最初は2006年、イタリアのラリアーノで仏教、キリスト教、ヒンズー教、イスラム教、ユダヤ教の代表にアフリカ・ヨルバ族からも参加があり、27人が「改宗」について協議した。
第二段階は2007年、仏トゥルーズで、キリスト教各派の39人が「改宗」の倫理について協議した。
第三段階として、この2年間、ジュネーブとローマで会合を重ね、提案文書の作成に当たった。
この3月に、多宗教社会で、全世界的な文脈の中で福音を説くという問題に関する会議が計画されており、提案文書もそこで公表する予定。今回のバンコク会議は、提案文書に最終的に検討を加え、参加各教派の同意を得ることにしている。
キリスト教には様々な教派があることから、教会の伝道にも調和を持たせることが重要なのだ、と関係者は指摘する。
バンコク会議は、共通の善に向けて平和的に活動を進めて行けるように、様々な宗教の当事者の間に相互理解と尊敬を推進するのに大きく貢献するだろう、と言う。