9月17日に開催されるアフリカ・ウガンダの孤児たちによる聖歌隊「ワトト・チルドレンズ・クワイア」新宿コンサートの第1回実行委員会が6月5日午前10時半から、コンサート当日の会場でもある新宿区百人町のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で開かれる。
同聖歌隊の来日は一昨年と昨年に続き、3度目。1994年から世界各地でツアーを行い、イギリスのエリザベス女王やブッシュ元米大統領の前でも演奏を披露し、話題を呼んだ。08年と09年の日本公演では、現代ゴスペルにアフリカンリズムを取り入れた迫力あるパフォーマンスに加え、言葉にできないほどの絶望から希望を見出した子どもたちの真実な証しが、多くの日本人の心を捉えた。
来日する聖歌隊のメンバーはみな、ウガンダのキリスト教支援団体「ワトト・チャイルド・ケア・ミニストリーズ」で養われている孤児たち。同団体が建設したワトト村には、各国のボランティアチームの建設した家々があり、一家につき8人の子どもたちが母親役の女性とともに生活している。
アフリカには現在、エイズや内戦によって親を失った子どもたちが6000万人おり、2010年までに5000万人がエイズ孤児になると言われている。ワトト村は現在、ウガンダの首都カンパラ市近郊に2つ、北ウガンダのグル市に1つあり、260世帯以上が生活している。これまでに、ウガンダの孤児たち1900人以上を世話したほか、エイズで夫を失った現地の女性たちやHIVに感染している母親たち2000人以上をサポートしてきた。村で育った子どもたちがウガンダの将来を担うリーダーへと成長し、国を再建することがワトトのビジョンだ。
今回の実行委員会は、コンサートの主旨やスタッフの役割分担などの共通認識を明確にすることを目的としており、関心を持った人々へ広く参加を呼び掛けている。問い合わせは、プロモーションを担当するゴスペルワールド株式会社(電話:03・5338・3766、担当:小林)まで。