【CJC=東京】キリスト者が多いインド北東部メガラヤ州の小学校が使用している教科書の中に、タバコを吸い、缶ビールを飲むイエス・キリストのイラストが使われていたことが分かり、反発の声があがっている。
問題の教科書は、教会運営の小学校で、書写の授業に使われていた。AFP通信によると、このタバコとビールのイエス像のほか、アルファベットの「I(アイ)」を教える箇所では「アイドル(偶像)のアイ」と教えている。
版元『スカイライン・パブリケーションズ』のインデル・モハン・ジャ社長は、本のレイアウトと内容を担当したデザイン事務所によるミスだったと述べ、「彼らがインターネットからこの画像を取ってきたとみられる」と語った。
裁判所は、宗教的感情を侵害したとしてジャ氏の逮捕状を発行した。カトリック教会は同社の教科書すべての使用を禁じ、またプロテスタントの指導者たちは公式謝罪を要求している。
ジャ社長によれば、問題の教科書200冊は昨年12月に配布された。スカイライン社は4カ月前に設立されたばかり。同社は問題の教科書すべての無料回収を行っているという。