「街を愛してくれた神父の活動を語り継ぎたい」――岩手県二戸市の二戸カトリック教会で45年間の長きにわたり司祭を務め帰天したゲオルグ・シュトルム神父の功績を称えるべく、地元の市民団体「Waの会」(平敬会長)は神父自作の植物画と語録を集めた書籍を出版した。河北新報が伝えた。
書名は「G・シュトルム神父 植物画と語録」。同会のメンバーが書き留めた神父の言葉や、神父自身が描いた植物の水彩画で構成されている。
スイス出身の同神父は52年に宣教師として来日。59年から04年に89歳で帰天するまで二戸市に定住した。司祭職の傍ら植樹活動を実施し、同市内各地にケヤキ、ヤマボウシなど約2000本を植えた。神父の植えた苗木は生長し、現在はたくさんの花をつけるようになっているという。
書籍はB5判、28ページで500円。購入希望はFAX等で受付け。問い合わせは、同会事務局長の南向和弘氏(FAX:0195・25・4070)。