15年前の1月17日に発生した阪神・淡路大震災。学生15人、教職員ら8人が亡くなった関西学院大学では13日、西宮上ケ原キャンパス中央講堂で犠牲者を悼む合同チャペルが行われ、学生ら約250人が参列した。地元紙・神戸新聞が伝えた。
チャペルでは、司会を務めた文学部宗教主事アンドレアス・ルスターホルツ氏の知人で二宮神社(神戸市)の禰宜(ねぎ)山西康司氏が、宗教の枠を越えて壇上に立ち、自らの被災体験を語った。その後、亡くなった学生の数に合わせてハンドベルを15回鳴らし、全員で黙祷をささげた。
阪神・淡路大震災では10万棟以上の住家が全壊し、死者は6434人に上った。15年を経た現在では震災未経験の世代も増えており、震災意識の風化が進みつつある。合同チャペルは、教訓を忘れないようにと同大が毎年、震災翌年の96年から開いている。