宗教上の理由から病気にかかった生後7カ月の長男を病院に連れて行かず死なせたとして、福岡県警は13日、ともに宗教法人職員の父・高月秀雄容疑者(32)と母・邦子容疑者(30)を殺人の疑いで逮捕した。ともに容疑を認めているという。国内主要各紙が報じた。
逮捕容疑は昨年2月に生まれた長男・嘉彦ちゃんが生後2、3カ月でアトピー性皮膚炎を発症し、細菌感染で重体に陥ったにもかかわらず病院で治療を受けさせず、同10月に敗血症で死なせた疑い。
両容疑者は所属宗教団体の教義に従い、手をかざすなどして病気を治すという「浄霊」で長男を治そうとしていたと言い、「自然治癒力で良くなると信じていた。子どもを見殺しにしてしまい後悔している」などと供述しているという。