【CJC=東京】エジプト当局は、南部ルクソール北方キナ近郊バージョラ村で発生したイスラム教徒と少数派コプト教徒による宗教抗争の激化に伴ない1月8日、コプト教徒28人、イスラム教徒14人を逮捕した。国営MENA通信が報じた。
バージョラ村では7日、少数派コプト教徒の店舗11カ所と住宅8軒が放火された。イスラム教徒の仕業だ、とコプト側の非難が高まった。
前日、近くの町で降誕祭を祝って教会から帰る途中のコプト教徒を狙ったイスラム武装勢力による乱射事件が発生、コプト教徒6人とイスラム教徒警察官1人が殺害されたことにキリスト教側が反発,街頭で抗議デモを行ったが、警察がデモ隊を解散させるため催涙ガスを使用したことから、憤まんが高まっていた。
コプト教会は、ロシア正教会などと同様、ユリウス暦の12月25日に当たる1月7日にクリスマス(降誕祭)を祝っている。