中国河北省邯鄲(はんたん)市で8日午後、政府非公認のキリスト教団体「中国家の教会連合(CHCA)」の指導者30人が強制的に連行された。携帯電話を保持していたため拘束後連絡が取れた一人の話によると、邯鄲市公安宗教事務局が聖書研究をしていた集会に押し入り、そこにいたCHCAのメンバー男女30人を同市内の尋問所へ強制的に連行したという。米国のキリスト教団体「中国支援協会(CAA)」が9日までに発表した。
今回連行された30人には、河北省出身の牧師のほか、北京出身の長老も含まれている。連絡によると、同局は拘束した牧師らに対し15日間の行政監禁を行うなどと脅迫的に話したという。連絡は話の途中で突然切れてしまった。
CHCA代表のチャン・ミンハン牧師は、邯鄲市に対し拘束された30人を即時解放するよう要求。CAAも拘束者の即時開放を要求し、国際社会に対しては中国当局による非公認の教会への迫害に対し懸念の声を挙げるよう求めた。
CHCAは非公認教会の全国的なネットワーク組織で、約50万人の地下教会信者が所属しているとされている。