【CJC=東京】韓国で北朝鮮人権問題に取り組む団体関係者によると、韓国系米国人の人権活動家ロバート・パク氏(28)がアリゾナ州ツーソンから中国に渡り、12月25日夕、北朝鮮の人権改善を求め、凍結している中朝国境の豆満江を「神の愛を伝えるために来た」と叫びながら歩いて渡り、北朝鮮内に入った。
北朝鮮を開放し救済を、という幻を神から与えられた、として政治犯収容所の閉鎖などを促す金正日総書記あての手紙を携えているという。パク氏は拘束された、と見られる。
パク氏の同僚でソウル在住のチョー・スンラエ氏が12月27日、パク氏と米国に住んでいる両親との間に交わされた電子メールを公開した。北朝鮮に入国する直前のものという。
韓国の統一省関係者は、活動家の北朝鮮入りについて「確認できない。活動家の所属団体も聞いたことがない団体だ」と語った。ソウルの米国大使館はコメントを出していない。