英国のエリザベス女王は25日、毎年恒例のクリスマスメッセージで世界54カ国で構成される英連邦(コモンウェルス)の若者らに、環境問題の重要性を語り、同問題に関心を持ち続けるよう訴えた。
英国と旧植民地・旧自治領の国家から成る英連邦は今年創立60年を迎えた。英連邦には、ツバルやモルディブなど、温暖化によって水没が危ぶまれている島国が属している。今年11月に開かれた英連邦首脳会議でも気候変動が主題議題に上った。
約6分間のメッセージで女王は、世界中を襲った経済危機やアフガン情勢についても言及。依然として不況の影響下にある人々に対しては2009年が困難な年であったと語り、一方でアフガン駐留英兵に死者が出たことについては悲しみを表明、遺族らへ哀悼の意を示した。