日本の代表的な近代画家である小磯良平(1903〜88)が日本聖書協会の依頼で描いた旧・新約聖書の32場面の装画や下絵など80点を展示する「小磯良平・聖書画の世界―蔵で見るキリスト教美術」が、栃木市のとちぎ蔵の街美術館(同市万町3‐23)で開催されている。1月24日まで。
クリスチャン・ホームで生まれ育った小磯は、その卓越した描写力を用い、近代的な群像表現を極めたことで知られている。1983年にはその功績が称えられ文化勲章を受章。92年には国内最高賞金の公募展である「小磯良平大賞展」が創設される。
聖書の場面を描いた作品はいずれも想像を働かせてのものだが、写実画家と評された小磯ならではのリアリティ溢れる作品となっている。
午前9時から午後5時まで(入館は午後4時半まで)。毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、今年12月29から来年1月3日まで休館。一般、大・高校生500円、小・中学生200円。問い合わせは、同館(電話:0282‐20‐8228)まで。