【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は、司祭の性的虐待問題にアイルランド教会が30年間も隠蔽を続けて来たことに、「恥と怒り」をアイルランドの人々と共にしている、とバチカン(ローマ教皇庁)が12月11日、声明で明らかにした。
教皇がアイルランド教会の指導者と会見した後に声明を発表したが、さらにアイルランド市民に向け、性的虐待問題とこの危機へのバチカンの対応を記した司牧書簡を発する意向を明らかにした。これは、聖職者による児童への性的虐待に集中して書かれるものとして初めてになる。
教皇との会見に出席したのはアイルランド司教会議会長のショーン・ブレイディ枢機卿とダブリンのディアミューイッド・マーティン大司教。