【CJC=東京】米国の大衆伝道者オーラル・ロバーツ牧師が12月15日、カリフォルニア州ニューポート・ビーチで、肺炎の合併症で死去した。91歳。1918年1月24日、オクラホマ州生まれ。17歳で結核が奇跡的に治癒したことを契機に聖職に入り、大学で学ぶ傍ら同州やジョージア州の教会で牧師を務めた。
47年にオクラホマ州タルサでオーラル・ロバーツ福音協会を設立し、米国内外で伝道活動に携わった。54年には礼拝のテレビ放送を開始した。「霊の賜物」による癒しや異言、預言の実践などで知られている。
子息のリチャード氏は「世界的に伝道を展開する一方で大学を設置するなどは、同世代の中では父だけだった。この世での父であるだけでなく、霊的にも父であり助言者だった」と語った。
12日に転倒して骨折し、14日に入院。霊的な癒しを主張していた人自身が医学的治療を受けたことが、米国では話題になった。