日本民族総福音化運動協議会(奥山実総裁)事務局長の手束正昭氏(日本基督教団高砂教会牧師)は13日に東京都内の教会で行われた特別祈祷会で、同協議会の目指す日本の教会成長の足がかりとして早天祈祷の運動を全国に広める意向を明らかにした。
手束氏は、「早天祈祷の運動が(日本の)教会を霊的に転換していく」と語り、早天祈祷が教会の着実な成長につながるとの考えを示した。
日本で早天祈祷を毎朝行っている教会は全体の1割に満たない可能性が高く、教会の霊的困窮を懸念しての運動となる。
手束氏の教会は03年5月1日から毎朝6時の早天祈祷を本格的に開始した。初日から現在まで毎朝、教会員の約1割にあたる40人の信徒が集まり、会堂で祈りをささげている。回を重ねるうちに、早天祈祷に参加する信徒を中心に教会員の信仰が強められ、宣教が活発になったという。
日本には早起きを徳目として奨励する考え方が古くから存在する。このことから、手束氏は、早天祈祷が日本の伝統に適しており「(早天祈祷の全国拡大は)できないことではない」と確信を得ている。
手束氏は、世界的に著名な伝道者アンドリュー・マーレーが著書の中で、人生の最も重大な決断として(1)イエス・キリストを救い主として受け入れること、(2)聖霊に満たされること、(3)1日のはじめの30分を神とともに過ごすこと――を挙げているとして、早天祈祷が日本の教会成長の新しい起点として機能する高い可能性を指摘した。