民主党の小沢一郎幹事長が、キリスト教について「排他的な宗教」などと発言した問題で、日本キリスト教協議会(=NCC、輿石勇議長)の飯島信総幹事が7日、同党本部を訪れ、小沢氏の真意を問う申し入れ書を手渡した。同書でNCCは、小沢氏の発言は見過ごせないもので、「キリスト教は愛の宗教だと知ってほしい」などと申し出た。複数の国内メディアが報じた。
時事通信によると、小沢氏は「キリスト教は一神教だが、仏教は非常に融合的な宗教であり、文化的な背景を説明したかった」と釈明。飯島氏はこれに対し、影響力のある幹事長の立場を考え、「誤解を招くようなことがないようお願いしたい」と注文を付けた。
一方、キリスト教の本質を理解せずに単純な合理主義と機械文明、物質文明に走ったため西洋文化が行き詰ったと、ローマ教皇が発言していたなどと言及し、「私もその通りと思う」と語った。その後の記者会見で小沢氏は、双方の間で基本的な理解を得られたと強調した。