ローマ教皇ベネディクト16世とロシアのメドベージェフ大統領は3日、教皇庁(バチカン)で初会談し、外交関係を樹立することで合意した。
1991年のソ連崩壊後、ロシアはバチカンとの関係正常化を探ってきたが、ロシア正教会とカトリック教会の対立の影響などから実現しなかった。
しかし今年2月、正教会側でこれまでバチカンとの窓口役となってきたキリル渉外局長が総主教に即位。ベネディクト16世も関係の改善に積極的な姿勢を示し、今回の合意にこぎつけた。
両国の外交関係樹立により、11世紀の分裂以来対立を続けてきた東西教会の歴史的和解も進む見込みだ。