世界福音同盟(=WEA、本部:カナダ・バンクーバー)理事会は、CEOのジェフ・トゥニクリフ国際ディレクターの再任が、11日開かれたWEA国際委員会で決まったと発表した。同委はトゥニクリフ氏が来年5月に任期満了するのに伴い、再任を要請。トゥニクリフ氏が要請を受け入れ、同氏の再任(任期:2010〜2015年)が全会一致で決定した。
トゥニクリフ氏はWEA前総主事の早期辞任に伴い、代表代行をしばらく務めた後、05年5月から正式に国際ディレクターに就任。世界128カ国に広がる福音主義教会と100以上の国際的な伝道団体が加盟するWEAの再統合に尽力した。
トゥニクリフ氏の在任中には、韓国最大の福音主義組織である韓国基督教総連合会(CCK)や、東欧のコソボ・プロテスタント福音教会(KPEC)、アゼルバイジャン福音同盟(EAA)のほか、プロテスタントでは最大規模の国際NGOであるワールド・ビジョン・インターナショナルや、聖書翻訳と識字活動を進める国際ウィクリフなどが新たにWEAに加盟している。
同委からの再任を「非常に光栄なことで、厳粛に受け止めた」と言うトゥニクリフ氏は、「福音のために、世界中に広がるWEAのメンバーに仕えられるのは非常に名誉なことだ」と述べ、「WEAがより成長し、キリスト者の一致と各国が福音によって変化することのために、より力ある存在になることが私の願いだ」と、再任にあたっての意気込みを語った。
WEAでは現在、来年10月に南アフリカのケープタウンで開催される第3回ローザンヌ世界宣教会議や、1910年に英エディンバラで開かれた世界宣教会議を記念する「エディンバラ2010」への協力に特に力を入れている。