キリスト教NGOのワールド・ビジョン・ジャパン(東京都新宿区)は1日から、クリスマスを前にした新規スポンサー募集キャンペーンを開始した。毎年クリスマス前に行っているキャンペーンで、今年はこれまでで最も多い6500人のスポンサーを目標としている。
ワールド・ビジョンでは、開発途上国の子どもたちの成長を支援するために、子どもたちが住む地域の問題を包括的に解決するプログラムを行っている。子どもたちの健康な成長を助けるには、単に必要な物資を提供するだけでは不十分。教育や保健衛生、資源開発、経済開発、農業など様々な分野の支援を行い、子どもたちが住む地域のそのものを変えていく必要がある。
これらのプロジェクトを支えるのが「チャイルド・スポンサーシップ」で、ワールド・ビジョンでは11月1日からクリスマスまでの約2カ月間、同スポンサーシップの参加者(スポンサー)を集中的に募集。キャンペーン期間中の申込者には、支援のしるしとしてワールド・ビジョンのロゴ入りエコバックをプレゼントしている。
スポンサーは、4500円(1日当り150円=ペットボトル1本の価格)を毎月支援。ただ、一方的な支援で終わるのではなく、支援先の子どもと文通(翻訳サービスあり)ができたり、子どもたちの成長をまとめた成長報告(年1回)、プログラムの近況報告(年1回)を受けることができ、支援の成果を様々なかたちで実感できるようになっている。日本ではすでに4万5千人以上が参加する大型の支援プロプログラムとなっている。
キャンペーン開始5日間ですでに205人が応募。同様のキャペーンで昨年は5908人、一昨年は4701人が応募している。
ワールド・ビジョンでは、世界で約7500万人の子どもたちが学校に通えない状況で、5歳以下で亡くなる子どもが920万人、親をエイズで失くした子どもが約1500万人に上ると訴え、「あなたにできる“何か”を、今日始めてみませんか」と参加を呼びかけている。
同スポンサーシップの詳細、申し込みは、ワールド・ビジョン・ジャパンのウェブサイト(http://www.worldvision.jp)で。