不安や悩みを持つ人々の話し相手となって自殺を予防する働きを行う社会福祉法人千葉いのちの電話(千葉市中央区、日下忠文理事長)は18日、千葉ステーションビル(同市)で、開局20周年を迎えたのを記念する式典を開いた。関係者ら約280人が参加した。
千葉いのちの電話は1989年に開局。市民のボランティアにより24時間体制の電話受付を行っており、昨年だけで約2万4600件の相談があった。東京いのちの電話が06年から始めた「インターネット相談」にも08年から加わり、今年には対面式の相談も始めた。05年には千葉市から福祉功労表彰を受けており、06年には自殺者の遺族を支援する「わかちあいの会 ひだまり」なども開設している。
千葉いのちの電話への電話相談は、24時間・365日対応(電話代有料):043・227・3900、フリーダイヤル(電話代無料、毎月10日):0120・738・556まで。
いのちの電話は、英国聖公会のチャド・ヴァラー司祭が1953年に始めた電話相談「サマリタンズ」をルーツに持つもので、日本ではドイツ人女性宣教師のルツ・ヘットカンプの提唱で1971年に始まった。