教皇ベネディクト16世は24日、ローマ教皇庁・正義と平和評議会議長レナート・ラファエレ・マルティーノ枢機卿(76)の定年による退任願を受理し、新議長としてガーナのケープ・コースト大司教ピーター・コドヴォ・アピア・タークソン枢機卿(61)を任命した。
退任したマルティーノ枢機卿は02年10月、当時の教皇ヨハネ・パウロ2世により同議会議長に任命され、以後7年間同職を務めた。また、06年3月にはベネディクト16世より移住・移動者司牧評議会議長にも任命され、今年2月まで同職を兼務した。
今回新たに正義と平和評議会議長に任命されたタークソン枢機卿は75年7月、ケープ・コースト教区司祭として司祭叙階。ローマ教皇庁立聖書研究所で博士号取得。92年10月にはヨハネ・パウロ2世によりケープ・コースト大司教に任命され、翌93年3月に大司教叙階。03年10月には枢機卿に親任され、今年10月に開催された第2回アフリカ特別シノドスでは総書記を務めた。