インターネット上で最も人気のあるソーシャルメディアの一つであるTwitter(ツイッター)を活用して英国国教会の大主教が人事採用を行い、話題を呼んでいる。
ジョン・センタム大主教の統括するヨーク主教座の新しい報道担当ディレクターに就任したのは、ケロン・クロス氏(32)。同氏がディレクター職に応募したきっかけは、大主教がツイッター上に投稿した求人情報だった。
クロス氏はキリスト教系運動団体『キリスト者社会運動』副会長を歴任。自身のブログが政治ブログ部門で表彰されたこともある。
クロス氏がツイッター上で大主教のメッセージを見つけたのは今年7月のこと。内容は「現在の報道担当者が退職することになったので、後任を探しています。神の召しを受けているのは、あなたですか?」というものだった。
クロス氏は9月中旬ディレクターに就任した。同氏は、企業や組織が採用活動のような大衆とのコミュニケーションを図る際、こうしたネットワーク・メディアや新しいメディアが大いに役立つことが立証されたと語った。
ディレクターを3年間務めた前任のアルン・アロラ氏は「ケロンさんの卓越した技術と情熱、経験は、大主教の大きな助けになるでしょう」と期待を語っている。