97万6824時間。115歳と158日を生きて亡くなった世界最高齢であった米国人女性が生きた時間だ。1世紀以上を生き抜いた人の生涯の長さを時間でみると不思議な感じがする。生前、長生きの秘訣は神を信じ清く正しく生きることだと語っていたというが、先日永遠の故郷へ戻られた。
1時間が97万7千回ほど繰り返されれば世界最高齢となるのだが、1時間という長さをどう感じるだろうか。その時、その場によって感じ方が違うかもしれない。しかし、実際は同じ期間というのは承知の通り。だが、その時と時の間をどう見るかで、その価値が変わってくるのだ。
見かたによって価値が変わるというのは時間ばかりではない。あらゆることに対して同じだと言える。自分自身をどう見るか。プラスに受け止めればプラスに、マイナスに受け止めればマイナスになる。受け止め方というのは非常に大切だ。
高校時代に知り合ったある留学生の言葉の中で、今も覚えているものがある。「嫌なことは何か」との問いに「寝ることです」と答えたのだ。医者を目指しているという彼は、その夢のために寝る時間が惜しかったのだ。勉強よりは睡眠という私にとっては驚きだった。違いは何か。自分の人生へ対する見かた、受け止め方ではなかったかと思う。
クリスチャンとして自分自身をどう見ているだろうか。「神の子となる資格を与えられた」(ヨハネ1:12)者として、自身を正しく見るのであれば、それこそすばらしい証へとつながるのではないか。