・・・イスラエルよ。あなたはわたしに忘れられることがない。わたしは、あなたのそむきの罪を雲のように、あなたの罪をかすみのようにぬぐい去った。・・・天よ。喜び歌え。主がこれを成し遂げられたから。・・・あなたを贖い、あなたを母の胎内にいる時から形造った方、主はこう仰せられる。「わたしは万物を造った主だ。わたしはひとりで天を張り延ばし、ただ、わたしだけで、地を押し広げた。・・・わたしは、わたしのしもべのことばを成就させ、わたしの使者たちの計画を成し遂げさせる。・・・(イザヤ44章21節〜28節)
私たちの周りの環境は色々と変わりますが、世の中のつまらぬ不機嫌な流れに巻き込まれないことが大切です。マスコミが報道していることは、人間の言葉であり、それを信じて救われ、喜びがあるような神の言葉ではありません。
私たちクリスチャンには、いのちの言葉が与えられています。「草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」これが神のお約束で、神のお言葉が虚しく地に帰ることは無いのです。
古今東西人間は愚かです。神の選びの民でありながら、背信の歩みをしていたイスラエルのユダ王国の民に、預言者イザヤを通して神の言葉が語られました。
10月の歩みを祝福された歩みとするために、この聖書箇所から5つのことを共に学んでいきたいと思います。
1.いのちの与え主である神と共にある歩み
恵まれるためには、単にあなたの信仰心や宗教心の篤さではなくて、あなたにいのちを与え、愛しておられる神をまず知ることです。いのちの与え主であり、導き手である、創造主なる神をはっきりと意識しましょう。
同じ章の14節からの部分には、自分で育てた杉や樫の木を、たきぎにして暖まり、調理用の薪に使い、残りで自分のために神を作るという、人間の犯しやすい偶像崇拝の愚かさが語られています。安産、受験、商売繁盛など自分の都合に合わせて作った神ではなく、私たちにいのちを与えられた創り主なる神に心の目を向けましょう。
2.罪を贖い救って下さる神との歩み
私たちの心がひねくれたり、素直に喜べず、感謝できない、心の中に曇りや汚れがあり、心が歪んでいる。聖書はそれを罪と言います。その罪が贖われなければ、私たちは幸せになれないのです。
海外の極貧の村での伝道では、現地の人々に何を与えるべきかという大きな問いかけが常にあります。お金を与えても、使えば終わり、また与えられることを期待させるだけで、状況はさらに悪くなります。しかし、私が福音を語り、彼らがイエスと共に歩む人生を受け入れれば、神の力によって立ち上がることができるのです。
世の中がどれほど複雑で、仕事が難しく、人間関係が混乱していても、全ての解決は神の救いを得た私たちの心のど真ん中から始まります。イエスが、私たちの罪のために十字架にかかられたことを喜んで受け入れましょう。そこに私たちの新しい人生の始まりがあります。
3.喜びの溢れる歩み
私たちは感情の動きを与えられた人間ですから、いつも同じ感情で生きているわけではありません。踊り出したくなるような嬉しいときもあれば、落ち込むこともあるでしょう。ため息や涙もあるでしょう。
しかし、神を信じる私たちの心の基本姿勢は喜びです。起き上がりこぼしが最後はまっすぐ立つように、どのような状況にあっても、最終的に私たちの心の基本姿勢は喜びです。喜ぶことが当たり前なのです。神と向き合う時に私たちの心は喜びます。
4.神から選ばれた者の歩み
神は私たちを生まれる前から選んでいて下さり、愛によって選び出し祝福しておられます。
選ばれたことの保証は、神なんて信じそうになかったあなたが、今日どういう訳かこの礼拝に座っていることです。そこには、神の不思議な選びと導きがあります。
神が選んで下さったことにはご計画がありますから、これからの人生の中にも神のシナリオがあります。自分の思いや世の中に流されて生きているのではなく、神の導きの中を歩むことができますから感謝なのです。
5.やり直しの機会を与えられる歩み
必ず神の祝福の言葉は成就し、実現するのです。神は恵みの神です。失敗や挫折の多い私たちに、もう一度チャンスを与えて下さいます。悔い改めて歩む私たちに、やり直しの機会を与えて下さる神であることを心から感謝したいのです。
私たちは忘れてはいけません。私たちの心の奥底、魂のど真ん中から神の恵みが流れてきます。いのちを与える神が一緒にいて下さるのですから、主の恵みは私たちと共にあります。あなたの歩みは、救い主イエスと共に歩む歩みであることを忘れぬように。祝福の歩みの秘訣を心の中に受け止めましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。