宗教施設の建設工事中止を勧告した兵庫県西宮市職員を脅したとして、同県警暴力団対策課は1日、愛媛県松山市の宗教法人「法恩寺」代表・竹口岳仁容疑者(70)ら3人を職務強要の疑いで逮捕した。いずれも「脅していない」などと容疑を否認しているという。
ほかに逮捕されたのは兵庫県川西市の建設コンサルタント・西住喜雄治容疑者(56)と松山市の行政書士・丹生谷格容疑者(61)。
同課によると、3人は今年6月9日、西宮市役所で同市職員を「建設を続けさせろ。右(翼)が出てくるぞ」などと脅迫した疑いが持たれている。
同法人は、都市計画法で新規の建築物設置が禁止されている同市の市街化調整区域で、集会場兼納骨堂の建設工事を実施。同市から再三の中止勧告を受けていたが従わなかった上、代表の竹口容疑者らが今回の犯行に及んだという。