21日から北海道・札幌で開かれている第5回日本伝道会議(テーマ:危機の時代における宣教協力)の最終日24日に採択される「札幌宣言」の案が会議2日目の22日、参加者全員に配られた。今年、日本のプロテスタント宣教150周年を迎えるのと関連して、150年間の宣教を回顧して感謝、悔い改める内容が盛り込まれ、また開催地となった北海道の先住民族であるアイヌ民族へ対する歴史的な反省についても言及された。23日午後5時までに同案に対する意見を受け付け、24日のエンディングセレモニーで採択される予定。以下、「札幌宣言」(案)。
結文
キリスト教に対する邪宗観がはびこる150年前、主への祈りをもって始められたプロテスタント宣教は、今、61万6千人の信徒を得て、8000を超える教会を拠点に新たな歩みを始めます。主にあって、感謝と悔い改め、献身を共にした私たちは、この危機の時代にこそ神の御力に頼り、もっと広く、もっと深く、新しい日本と教会を拓くために宣教協力を進めます。私たちは主の日を待ち望みつつ、2016年の第6回日本伝道会議に向けて、それぞれの分野で具体的な取り組みを進めます。
祈り
歴史の支配者なる主よ。あなたを知らなかった私たちの国が、多くの信仰者と共に今年プロテスタント宣教150年を迎えたのは、あなたの一方的な恵みとあわれみのゆえです。
世界は今、未曾有の危機に覆われています。キリストとその福音に従わず、欲望に支配された結果、現在のような状況をこの地上に招いてしまった、私たちの罪をお赦しください。
主よ、悔い改めつつ歩む私たちを聖霊で満たし、平和の使者としてお遣わしください。危機の時代にあっても希望を失わず、神の国の福音と祝福をこの地に広めることができるよう、私たちをお助けください。
この世が抱える諸問題を主にあって解決するための、愛と勇気と行動力をお与えください。時代の見張り人たる預言者、世をとりなす祭司として、知恵と力に満たしてください。
主よ、あなたが再び来られる日まで、私たちがこの地にあって誠実を尽くし、地を治め、宣教に励むための、聖霊による一致と協力をお与えください。「主よ、来てください」(Iコリント16:22)。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
【第5回日本伝道会議 札幌宣言(案)目次】
第2章:危機の時代における私たちの使命
第1節 危機の時代 第2節 私たちの希望 第3節 私たちの使命
第3章:宣教協力の実現
第1節 家庭において 第2節 教会において 第3節 地域社会において
第4節 日本において 第5節 世界において