【CJC=東京】英国国教会(聖公会)の霊的最高指導者カンタベリー大主教のローワン・ウイリアムズ氏が、米聖公会が同性愛主教の叙階と同性間の結合祝福を容認する決定をしたのを受け、聖公会共同体の中で準会員的な役割を担うことを認めることになろう、と自らのブログに7月27日掲出した声明で示唆した。
米キリスト教週刊誌クリスチャン・センチュリーによると、ウイリアムズ氏は声明で、聖公会がカリフォルニア州アナハイムで開催した総会で同性愛賛成の決定をしたことに「非常に重要な不安がすでに表明されている」と述べた。
「外側の闇に投げ捨てられる懸念はない」が米聖公会などは、同性愛に関する見解が世界共同体を代表するものとはならず、エキュメニカルなまた教派間の対話では後列に座らなければならないことになる、とウイリアムズ氏は語った。
世界共同体の中で多くの教会は同性愛を罪とし聖書的でない、として反対している。
「これらのことを、近い将来に明確にすることに役立つ。ただ考えればそれだけ理想から遠ざかる。それらを分裂とか破門といった破滅的な用語ではなく、単にあるがままに、アングリカンであることの二つのスタイルとして語るのだ」と言う。
ウイリアムズ氏は、2路線型の仕組みは「確実にやり遂げる必要がある」が、共同体内の姉妹教会の間で最近担われたような「宣教と奉仕の協力」といったものも含まれる、と語った。
ウイリアムズ氏の声明に、米聖公会側の反応はまだないものの、常議員のマーク・ハリス氏は自らのブログ「プレリューディアム」で、大主教は「上手に、いつもの含みのあるスタイルで、誰もごまかされないこと、すなわち米聖公会は囲いからさまよい出た、と語った」と述べている。