広島と長崎の「原爆の日」を覚えて9日、東京都新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で平和聖日礼拝が行われた。同教会の峯野龍弘主管牧師は説教で、有名な「聖フランシスコの平和の祈り」を引用。「祈りの器こそ平和の器」と述べ、真の平和は神の力を求める謙虚な祈りから始まると強調した。
「聖フランシスコの祈り」を題材に同教会員で音楽家の岡本道夫氏が作曲した「平和を求める祈り」を聖歌隊が賛美。続けて64年前に長崎原爆が投下された時刻と同じ午前11時2分に会衆一同が黙祷をささげた。
峯野牧師は、「キリストこそ人と人との間を平和ならしめるもの」と強調。何よりキリストを自らの内に受け入れ、その愛の言葉に従って生きるときにこそ、と語った。
この日は、日本に渡来したプロテスタント宣教師が日本で最初に礼拝をささげた8月7日に一番近い聖日でもあり、各地のプロテスタント教会では、これにちなんだ特別の礼拝も行われた。