聖書普及活動について知ってもらい、聖書について考える時を持ってもらおうと、日本聖書協会(東京都中央区)は5月29日午後6時半から、教会音楽家の久米小百合さんと井上とも子さん(チェリスト)を迎えてのイベント「聖書と音楽の出会い・千葉」を千葉市中央区の京葉銀行文化プラザ音楽ホールで開催した。県内外から集まった450人の参加者は、聖書協会の働きを紹介するビデオの上映や牧師の聖書メッセージ、久米さんと井上さんのミニコンサートなど盛りだくさんのプログラムを楽しみながら、聖書について学んでいた。
会場では、日本聖書協会総主事の渡部信氏による開会挨拶のあと、聖書協会の歴史と活動内容をまとめたビデオを上映。その後、日本基督教団西千葉教会の木下宣世牧師が、テモテへの手紙二3章10節から17節を本文にメッセージを伝えた。
木下牧師は、読み始めは聖書を難しい書物だと感じるかもしれないが、読み進めるうちに、たったひとつの聖書のことばに自分の心が打たれるような体験をすることがあると語り、ヘブライ人への手紙12章1節にある「おびただしい証人の群れに囲まれている」ということばに実際に心を捕らえられた自身の体験を証言。「心を捕らえ、ゆさぶり、神の愛について聞かせ、救いの喜びを味あわせてくださる」と聖書の素晴らしさを紹介した。
聖書メッセージの後、日本ナザレン教団千葉キリスト教会の森稔牧師が挨拶し、150年前、まだキリシタン禁令の敷かれていた日本に多大な犠牲を払って福音を伝えに来た宣教師の働きに触れ、「本当に様々な思いが心をよぎる」とプロテスタント宣教150周年を迎えての感謝の思いを述べた。千葉のキリスト教会はみな本当に仲が良いと笑みを浮かべながら、5月31日のペンテコステでそれぞれの教会が聖霊を受けて、もう一度心新たに手を携えてともに歩んでいきたいと、更なる一致を呼びかけた。
ミニコンサートでは、久米さんが一曲一曲に込められた思いを伝えながら、井上さんと息の合った演奏を披露。参加者は、曲に込められた聖書のメッセージに聞き入っていた。
久米さんは、「(聖書と一緒に)素敵な人生の旅を歩んでいただきたいです」と参加者に呼びかけていた。