【CJC=東京】バラク・オバマ米大統領は5月17日、米インジアナ州サウスベンドにあるカトリック系の名門校、ノートルダム大学の卒業式に招待され、名誉学位(法学)を授与された。大統領は1万2000人の聴衆を前に、妊娠中絶の議論に触れ「共存の道を探るべきだ」と語った。大統領は中絶の権利を支持しているため、名誉学位授与をめぐって中絶反対派やカトリック教会の指導者などから教義に反するとして批判が集まっていた。
大統領は「中絶支持派と反対派は対立している」と認め、「米国の原則に立ち返り、相手の意見を悪と決めつけることなく議論を戦わせ、正しい道を見出さねばならない」と強調した。
中絶に反対する活動家数百人が大学前に集まり、中絶された胎児の写真などを掲げて大統領に抗議した。
地元メディアによると、校外では少なくとも活動家19人が逮捕された。