キリストを信じ、劇的な回心を遂げたプロサッカー選手のジェイソン・マッカーシー選手の証しの続きだ。新しく生まれた彼には、今まで当たり前にできた罪深い生活が、もはや当たり前にできなくなってしまった。(第1回から読む)
バーに通うことは、彼が新生したその日に決別する決意をした。悪口も陰口も口に出さないと決めた。そんな彼を悩ませたのが、妊娠6カ月目の婚約者ザラとの不適切な関係だ。マッカーシーは、ザラとの関係も、神と人との前に正しいものとしたいと願ったが、どうしていいか分からず、このことで祈り続けていた。以下は、彼自身の証しの言葉だ。
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ある夜、教会から帰ってきて、その日、私が教会で受けた預言の言葉についてザラに話し始めると、彼女は泣き出しました。彼女は「もしこれが変わらないなら、私はあなたとの関係を考え直さないといけないわ」と言ったのです。
私は「ザラ、僕は信仰を棄てることはできないよ。これは僕にとっての現実なんだ。でも、少し控えめにするよ」と言いました。その時から彼女は、私が間違っていることを証明しようと、その証拠を探し始めました。
彼女は旧約聖書を読み始め、たくさんの質問をしてきたのです。これに対して私は「おいおいザラ、僕は信仰を持ってまだ間もないんだよ。もちろん、まだ知らないことだらけさ。もし質問があるなら、神様に直接聞いてみたらどうだい?」と言いました。
彼女は「分かったわ」と言い、祈り始めたのです。そのシーズンの終盤、私たちのチームは絶対に勝たなければならない大事な試合を控えていました。ザラは、私がフリーキックで決勝点を決めるようにと祈りました。彼女がそう祈ったのは、神を心底信じて祈ったというよりも、祈りが聞かれなかったことを口実に、私を信仰から引き離したかったからです。
ザラの祈りは、ほぼ不可能に近い祈りでした。なぜなら、私のポジションはディフェンスだからです。守備の選手がフリーキックで得点を決めるなんてあり得ない! しかし彼女の祈りは、思いもよらない結果に終わったのです。
私たちは辛くも1−0で勝利しました。しかも私のフリーキックが決勝点となったのです! もちろん彼女がそんな祈りをしていたなんて、私は全く知りませんでした。試合後、彼女が話してくれて初めて知ったのです。
私は「すごいじゃないかザラ! じゃあ君は、信じるようになったんだね?」と問うと、彼女は「いや、その・・・あれは偶然だったかもしれないじゃない・・・」と答えたのです。(続く)
■ 英国の宗教人口
英国教会 36・2%
プロテスタント 8・3%
カトリック 8・6%
無神論 34・5%
正教 1・1%
ユダヤ教 0・4%
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