ある日、お父さんが大切にしている食器を、息子が間違って落とし、割ってしまいました。お父さんに「ごめんなさい」と謝りました。お父さんは、すぐに怒りが収まりませんでしたが、息子に「もういい。これからは気を付けなさい!」と赦(ゆる)しを伝えました。
しかし、お父さんと息子の関係はギクシャクするようになりました。距離ができてしまって、親密さがなくなりました。
ある日息子は、安い食器を買ってお父さんに「これで赦してください。それでダメなら、しばらくお小遣いをもらわなくていいから・・・」と言いました。お父さんは、とっくに赦していましたが、息子はその赦しを受け入れないで、自分を赦していませんでした。
今日あなたは、神の赦しを受け取っていますか。そして、その赦しを素直に受け入れているでしょうか。
ある人はクリスチャンになったのに、神の赦しが信じられなくて「地獄に堕とされるのではないか!」といつも恐れていました。イエス様は「子よ安心しなさい。あなたの罪は赦された!」と語られたのにです。自分の気持ちが納得しないので、赦しを受け入れられないのです。
その本当の理由は、罪を犯し続けていたのです。その都度「神様、ごめんなさい」と謝りますが、また罪を犯してしまうのです。これでは悪循環です。罪を犯し続け、罪から離れられないとしても、イエス様の十字架による罪の贖(あがな)いを信じ、受け入れることです。
イエス様の代価によって赦しを受けた人は「もう繰り返し罪は犯せない」と痛みを感じることで、次第に罪から離れていくようになるのです。
「だれでも神から生まれた者は、罪を犯しません。なぜなら、神の種がその人のうちにとどまっているからです。その人は神から生まれたので、罪を犯すことができないのです」(1ヨハネ3:9)
神の赦しを受け入れてください。そこから全てが始まっていきます。罪から少しずつ離れられるようになり、成長し、赦された分だけ人を赦せる愛の人に変えられていくのです。
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