旧ソ連の詩人であり小説家のポリス・パステルナーク(1890〜1960)は、「人は生きるために生まれる。生きる準備をするために生まれるのではない」と語りました。人生は、丸々本番。「こうなったら〜なのに」という生き方はやめましょう。
例えば、人生を丸々本番として生きない子どもがいたとしたら、「今は小さいけれど、大きくなったら〜がしたい」と考えながら生きます。しかし、大きくなったら今度は「もっとお金をもうけるようになったら〜がしたい」「もっと偉くなったら〜がしたい」「結婚したら〜がしたい」となり、終わりのない堂々巡りになります。
仮に結婚をしても、「子どもが生まれたら〜がしたい」「この子が大きくなったら〜をしよう」「この子が働くようになったら〜しよう」「この子が結婚をしたら〜しよう」「孫が生まれたら〜しよう」「孫が大きくなったら〜したい」となれば、一体いつ人生の本番が来るのでしょうか。
人生はいつも、今が本番です。もし、人生を完全燃焼し、「いつも今が最高!」と感謝しながら生きていなかったとしたら、生物学的には生きていても、死んでいるようなものです。
この世界にただ一人、「死ぬために生まれてきた人」がいます。「イエス・キリスト」です。十字架で死ぬために生まれました。ご自分が死ぬことで、死んでいる人を生かすために来られました。
聖書は、自分を造られた神から離れた状態の人を「罪人(つみびと)」と語ります。根や木の本体から切られた植物がやがて枯れるように、神から離れた人もやがて死にます。死の原因は、神から離れた罪です。その罪の刑罰を身代わりに引き受けられたキリストを信じ、キリストと出会い、キリストと直結されるならば、神の命が流れ込み、神の命によって生きるようになります。
人は一度死にますが、復活して、永遠の命を頂いて永遠に生きることができます。キリストを信じ、神とつながって生きるなら、命が輝き出し、本当の自分の人生を生き始めるようになります。
今日も丸々本番として、素晴らしい一日を生きていきましょう。
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