目が見えなくなったパウロがアナニアに出会うよう神はあらかじめ定め、導いてくださった。同様に神は、今もご自分の子どもたちが、しかるべき時に、しかるべき人に出会えるように語りかけてくださる。
ブルガリアに住んでいるあるトルコ人男性は、かつて福音を伝える偉大な牧師で伝道者だった。彼は霊的に攻撃され、深く傷つき、信仰と教会から離れることになってしまった。それから22年後、神は彼に語りかけられた。「私は、私の僕をあなたに遣わす」と。ブラザー・ストヤンが彼の家をノックしたのは、ちょうどその数日後だった。
「主が私をあなたのところに遣わされました。私はそれがなぜなのか分かりません。あなたはなぜか知っていますか? すみません、あなたはどんな人なのですか?」と彼は尋ねた。そのトルコ人男性はこの数年間、主から離れてしまった自分を見つめて、どれほどの苦しみに耐えてきたのかを語り始めた。
ストヤン兄弟はその男に語り、神のもとに帰り、もう一度立ち上がるよう励ました。男は、主が今も諦めずに自分のことを惜しみ、待っておられることを悟り、その申し出を受け入れたのだ。
神は今、この男の心の中に、以前のミニストリーを再び立ち上げ、もう一度主に仕えたいという願いを置かれた。ハレルヤ!神の憐(あわ)れみと慈しみに感謝しよう!
聖書は言う。「神の賜物と召命とは変わることがありません」(ローマ11:29)と。どれほど深く傷つき倒れ、主のみもとから離れてしまっても、神の召しと賜物は決して変わることがない。私たちが主にしがみついているように見えても、実際は、主の恵みと選びが私たちをつかんで離さないのだ。
福音のために全てをささげて歩んでいたこの男も、傷つき倒れ20年以上も主の最前線から離れてしまった。しかし彼を恵みのうちに召して呼んでくださった神は、決してこの男を手放さなかった。
この男に起きたことは、あなたにも起き得るかもしれない。しかし、神の愛は決して変わることがない。もしあなたが初めの愛から離れてしまっているのなら、今日は主に立ち返り、再出発する絶好の日ではないだろうか。主イエスに呼び求め、主が用意しておられる恵みと祝福をもう一度受け取ろうではないか。
傷つき倒れてしまった世界中の主の僕のために祈ろう。また、ブルガリアの福音化のために祈っていただきたい。
■ ブルガリアの宗教人口
正教徒関係 78・6%
プロテスタント 2・3%
カトリック 0・1%
イスラム 12・1%
ユダヤ教 0・04%
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