最大震度7を記録した能登半島地震を受け、石川県内の諸教会が立ち上げた「能登地震キリスト災害支援」(能登ヘルプ)は16日までに、支援金受け付け用の口座を開設した。
能登ヘルプは現在、被災地で活動するさまざまなキリスト教団体と協力しつつ、水や衛生用品などの物資支援や炊き出しなどを行っている。炊き出しの材料費は1回当たり約5万円で、他にも臨時雇用の人件費や支援拠点の維持費などのために、支援金を必要としている。現在は緊急支援の段階で、被災地の道路事情などのためボランティアの募集もまだ始めていないことから、「今一番必要としているのは献金です」とし、協力を求めている。
能登ヘルプの活動報告によると、16日には石川県輪島市門前町で炊き出しを行い、フランクフルトやご飯、豚汁、焼き芋を約200食提供した。18日にも、同じ場所で炊き出しを行い、焼きそばを提供する予定だという。また、同県七尾市では福祉施設2カ所に支援物資を届けた。
門前町での炊き出しは、能登ヘルプに協力しているハンガーゼロの活動報告によると、ハンガーゼロの緊急支援チーム第2班と本郷台キリスト教会(横浜市)の炊き出しチームが実施した。日本、韓国、米国、カナダ、メキシコ、香港など、さまざまな国籍のボランティアが参加し、和やかな雰囲気で行われたという。また、ハンガーゼロが用意した非常食のパンの缶詰も配布した。
能登ヘルプは、七尾市内に支援物資保管用の倉庫を確保しており、現在、要望に応じて迅速に対応できるよう、チームを編成して在庫確認を行っている。16日は3人で作業を行い、全体の4分の1まで在庫確認が終わったという。活動報告では「本当に寒い中での地道な活動です。健康が守られるようにお祈りください」とつづっている。
支援金のほか、支援物資の受け付けも行っており、「下着(男性・女性)、ヒートテック、除菌シート、ウエットティッシュのニーズがあります」としている。支援金受け付け用の口座情報や、支援物資の受け付けフォーム、能登ヘルプの最新の活動情報などは、フェイスブックで確認できる。
キリスト教国際支援団体「オペレーション・ブレッシング・ジャパン」(OBJ)の活動報告によると、能登ヘルプには、OBJやハンガーゼロのほか、九州キリスト災害支援センター(九キ災)、石巻クリスチャンセンター(ICC)、OM日本、日本YWAM、救世軍、東海福音フェローシップ(TEF)災害対策委員会、キリスト全国災害ネット(全キ災)などが協力している。