3日間にわたる路傍伝道の後、「バルセロナ、イエスはあなたを愛している」という名のイベントのクロージング・セッションに数千人が集まった。
先週、バルセロナで開かれたこの伝道イベントは、カタルーニャの福音派教会と国内外の伝道団体・宣教団体の支援によって開催された。クロージング・セッションは、祝祭、証し、賛美の集会、そして福音の力を強く立証するイニシアチブの宣言文を読み上げ、7月15日の土曜日に幕を閉じた。会場のオリンピック・ポートにはおよそ5千人もの参加者が集ったのだ。
主催者チームの牧師の一人であるミゲル・レアルは、「大きな闘いだったが、同時に大きな勝利でもあった」と語った。スペインでは、7月23日投票日となる議会選挙が公布されたことで、公共スペースは政党が優先的に使用するために、一般の利用が制限される。そのため、伝道キャンペーンとして当初立てられていた計画の一部が中断された。
利用制限が伝道イベント運営側に通知されたのが遅かったため、急きょ、クロージング・イベント会場の変更を発表しなければならない事態に陥ったのだ。レアルは言う。
「私たちが持っていた全ての政治的なコネクションに働きかけたところ、彼らは動き始めたのです。地下鉄の工事で交通の便が悪く、理想的な場所ではありませんでしたが、何百人もの人々が続々と集まり、さまざまなクリスチャンミュージシャンが賛美をリードし、証しを語る人々もあって、伝道メッセージを通して通りすがりの人が参加する場面もありました」
この最後のイベントには、政治家も参加したそうだ。主催者は、福音派がバルセロナ市当局に要求するいくつかの必要を盛り込んだ宣言文を読み上げた。「これまで私たちの教会は、街の中でほとんど目に留まらない教会でした。しかし私たちは、目に見える教会になる決断をしたのです」と彼らは決意を新たに語った。
近年、カタルーニャ地方では、福音派の活動や礼拝する場所の認可が制限されているという。「私たちの目的は祝うことであり、その精神で、街と当局のために祈ります」と主催者は語った。
イベント終了後も、大勢の人々が夜遅くまで歌い、神を礼拝し続け、会場には神を求める空気が漂っていた。
土曜日の集会は大きなイベントだったが、木曜日と金曜日の活動の意義も決して見逃せない。両日とも伝道訓練が行われ、予想を上回る500人以上が参加した。夕方には、小さなグループになって、街の路上で福音を伝えるために出かけた。
「多くの若者たちがキリストの福音を宣べ伝え、証しをするために出かけていったことは、街にとって大きなインパクトでした」とレアルは言う。
このイベントは、大胆に公の場に出て、信仰の証しをしようという教会の意欲を成功的に示すものとなった。伝統的にカトリックの強いスペインだが、若者が福音を恥とせず、大胆に語った。これらの伝道的な働きが一層彼らの間で広がり、実を結ぶように祈っていただきたい。
■ スペインの宗教人口
カトリック 77・8%
プロテスタント 1・8%
英国教会 0・2%
イスラム 2・4%
無神論 19・5%
ユダヤ教 0・7%