記録的な大雨が九州北部を襲ったことを受け、NPO法人「九州キリスト災害支援センター」(九キ災、横田法路〔ぽうろ〕理事長)は11日、支援活動を開始したことをフェイスブックで発表した。
九州北部の福岡、佐賀、大分の3県では10日、明け方から線状降水帯が相次いで発生。記録的な大雨となり、川の氾濫や土砂崩れなどが各地で発生した。時事通信によると、11日までに福岡県で5人、佐賀県で2人の計7人が死亡。この他、佐賀、大分の両県で2人が行方不明となっている。
九キ災は臨時理事会で今回の大雨を受けた支援活動を行うことを決定。11日には、被害の大きかった福岡県久留米市田主丸(たぬしまる)町をスタッフ2人が訪れ、被災状況の視察と被災家屋に対する応急対応を行った。
フェイスブックでは現地の状況について、「国道沿いに泥が堆積しており、床上浸水の家屋も多数あるなど、被害の深刻さを目の当たりにし、心が痛みました」と報告している。
この日は、浸水家屋の家財の移動や畳の搬出を手伝い、床下の乾燥のためにサーキュレーターを設置するなどした。また、以前の大雨発生時に支援活動を共に行った牧師も合流。活動後には、久留米市内の牧師らとも意見交換をしたという。
今回は、支援活動のために専用のベース(拠点)を設置することはせず、福岡市の油山シャローム教会(日本イエス・キリスト教団福岡教会)内にある九キ災本部事務局を支援本部として対応に当たる。ボランティアや必要物資などの募集については、今後の活動に合わせて情報発信していくという。
一方、支援金の募集は開始しており、寄付は郵便振替、銀行振込、クレジットカードで可能。詳細は九キ災のフェイスブックを。