キリスト教に改宗したオマーン人は、家族や社会から、信仰を捨てるよう迫られる。家から追い出され、場合によっては職を失うこともある。相続権の剥奪もよくあることで、結婚していれば子どもに会えず、親権争いで負けることもあるのだ。
移民労働者として国外で改宗したオマーン人も多くの場合、同国人共同体の中で生活しているため、母国と同じような圧力を経験することになる。ある人は比較的自由であるが、ある人にとっては激しい迫害に遭うことがある。
国内に在住している外国人のキリスト教コミュニティーに対しての宗教活動は寛容であるが、監視や制限を受けることがある。全てのキリスト教組織は、当局に登録しなければならず、その集会は政治的発言やオマーン人の出席の有無を記録するために監視されている。
改宗した信者に対する圧力は、部族的な文化が残る農村部ではより厳しくなる傾向がある。都市部での改宗者は、より匿名性の高い生活を送ることができる。
イスラム教からキリスト教への改宗者は、家族や社会から信仰を捨てるよう迫られ、孤立する。これらのより高いレベルの圧力は、イスラムから改宗する者には特に強くなる。
主イエスは、他のイスラム教の国々同様、オマーンでも夢や幻を通してご自身を現しておられる。これらの人々を、キリストにある共同体がいち早く見つけて、必要なサポートが提供されるように祈ろう。
オマーン社会がキリスト教を受け入れるようになり、主イエスを信じる信仰が拡大するよう祈っていただきたい。
天の父よ、あなたに従うが故に家から追い出された人々に、あなたの保護がありますように。彼らに安全な住まいと、支えてくれる友人たち、コミュニティーを与えてください。法律制定者や権力者の心に介入し、キリスト者が差別を受けることのない公平な社会となるような立法がされるようにしてください。アラビア半島にいるあなたの信者の共同体を強めてください。祈りと交わりを通して、彼らがお互いを見つけ、励まし合うことができるようにしてください。主イエスの御名によって。アーメン。
■ オマーンの宗教人口
イスラム 88・7%
カトリック 1・1%
プロテスタント 0・6%
正教 0・6%