ミャンマーのあるキリストの奉仕者が訪問伝道をしていたところ、彼が訪問した先は、ある軍人家族の家庭だったのだ。もちろん彼はそれを知らずに訪問した。
この軍人の家族は、2021年2月のクーデターで国内が混乱して以降、地域社会から孤立し、自分たちは民衆から嫌われていると感じていた。ミャンマーのキリスト者は、軍による厳しい弾圧を慢性的に受けていたのだが、その奉仕者はそれにもかかわらず、敵意を超えて軍人家族に福音を伝えた。
その家族は、奉仕者の優しさに感動し、再び訪問してくれるよう頼んだ。やがて、その家族の主人である退役中尉は、信仰の決心をし、洗礼を受けた。その後、この家族は隣人を招いて交わりを持つようになった。
この現地の働き人は、クーデター後の混乱する国内では、平時のときより一層福音を伝える機会が多くあると報告している。今キリストの働き人たちは、複数の新しい地域に教会を建てているというのだ。
軍事クーデターから2年以上の歳月が流れるが、神はこの混乱を用いて、人々をご自身に引き寄せておられる。これら奉仕者の働きのために祈ろう。また、ミャンマーに速やかな平和が戻るよう祈っていただきたい。
■ ミャンマーの宗教人口
仏教 80・0%
プロテスタント 7・0%
カトリック 1・3%
イスラム 7・2%
ヒンズー 0・4%