学校法人三育学院(稲田豊理事長、千葉県大多喜町)が申請していた三育学院中等教育学校の設置認可が、同県の熊谷俊人知事により3月24日付で承認された。4月9日には第1回入学式が行われ、尾上史郎校長が、この日に入学した新入生32人、転入生2人の合わせて34人に校章ピンを授与した。
中等教育学校は、1998年の学校教育法改正により新たに定められた学校種で、中学校から高校までに相当する期間に一貫教育を行う6年制の学校。文科省の発表によると、昨年5月1日時点で、国立・公立・私立を含め全国に57校ある。千葉県内では、三育学院中等教育学校が私立2校目となる。
三育学院中等教育学校の開校に伴い、三育学院が運営する三育学院中学校は募集を停止。3月に三育学院中学校を卒業した生徒のうち11人は、三育学院中等教育学校の4年次に編入した。
定員は210人(各学年35人)。同じキャンパス内に、三育学院が運営する三育学院大学、三育学院カレッジ(専門学校)もあり、両校と連携したカルキュラムを計画しているという。キリスト教教育、全寮制教育、アジアの系列校からの留学生受入れによる校内国際化などが特徴で、国内のみならず全世界で活躍する人物の育成を目指すとしている。
三育学院は、セブンスデー・アドベンチスト教会の米国人宣教師ウィリアム・C・グレンジャーが、1898年に設立した芝和英聖書学校が前身。2018年には、同じ系列の広島三育学院(広島県三原市)、沖縄三育学院(沖縄県北中城村)と合併。現在は、三育学院大学、三育学院カレッジ、広島三育学院高校、三育学院中学校、広島三育学院中学校、沖縄三育中学校、小学校10校、幼稚園・認定こども園4園を運営しており、これに三育学院中等教育学校が新たに加わることになる。