「STOP性暴力!!シンポジウム 聖路加(せいるか)国際病院チャプレンによる性暴力事件が問いかけるもの」が、12月6日(火)午後7時から9時まで、日比谷図書文化館(東京都千代田区日比谷公園1-4)のセミナールームAで開催される。
2017年に聖路加国際病院の男性チャプレンから性暴力を受けたとして、元患者の女性が提訴した訴訟の判決が、12月23日に言い渡されるのを前に開かれるもの。被害女性を「支援する会」が主催する。
シンポジウムでは、被害女性の代理人である本田正男弁護士(神奈川県弁護士会)や、日本同盟基督教団人格尊厳委員の大杉至牧師ら4人が登壇。司会・コーディネーターは、日本基督教団セクシュアル・ハラスメント問題全国ネットワーク協議会世話人で、同教団北海教区ハラスメント防止委員の清水和恵牧師が務める。
シンポジウムの呼びかけ文は、被害女性が事件に関係するさまざまな団体に救済を求めたものの、いずれも責任を回避する対応に終始され、甚大な苦痛と社会的不利益を受けてきたと説明。「この事件の問いかける問題、さらに被害者が被る二次被害や三次被害について多角的に検証し、皆さまと共有したい」としている。
参加無料だが、座席数に制限あり。Zoom(ズーム)配信も行われる。申し込みはこちらから。
支援する会は現在、ツイッターやフェイスブックグループで訴訟に関する情報を発信している。また、訴訟支援のためのカンパも募っており、郵便振替(口座番号:00150・0・129926、加入者名:オオシマシゲコ)で受け付けている。問い合わせは、メール([email protected])、または電話(大嶋:090・8894・0878、清水:080・2877・4095)で。
シンポジウムの発題者と発題内容は以下の通り。
- 本件を通して考える宗教の自治と人権(本田正男、弁護士・神奈川県弁護士会)
- 性暴力被害者のアドボケイト活動(織田道子、東京・強姦〔ごうかん〕救援センター)
- メンタルケア従事者による患者への性暴力の国内外の実情と課題(米田倫康、市民の人権擁護の会日本支部)
- 日本同盟基督教団によるセクシャルハラスメントへの取り組み(大杉至、同教団人格尊厳委員会)
支援する会はこの他、判決予定日の12月23日(金)には、午後6時からシンポジウムと同じ会場で判決報告集会を開く予定。