1. 日本人の同調圧力
日本人の協調性は素晴らしい特質であると思う。他の人の立場を尊重し、お互いに譲り合い仲良く生活することである。しかし、それが過度になると、お互いに縛りあうことになり、非常に窮屈になってくる。自分が間違っていると思うことでも、周囲の圧力に負けて「同調」せざるを得なくなる。自主的な「協調」が、不本意な「同調」に変わってしまう。
新型コロナ対策としての日本人のマスク着用は世界的にも評価されてきた。医師会の意見や政府の指示に国民が自主的に協調してきたからコロナのまん延を有効に防いできたのだと言われる。しかし、コロナ禍が長期化するにつれ、マスク着用に対する医学的な疑問も指摘されてきた。マスク着用はあまり効果がないのではないか、かえって健康に有害ではないかという意見である。
私は個人的には、マスクをすると呼吸が浅くなり、長時間着用は健康に良くないと思っている。屋内ではやむを得ないが、屋外でのマスク着用には初めから抵抗があった。
今年の6月末ごろから、医師会、政府、厚労省、文科省がこぞって、屋外でのマスク着用は原則として不要であると発表した。ところが、猛暑の日が続いても、大人も子どももマスク着用をやめない。マスクしたまま屋外で運動や仕事をして熱中症で倒れる人たちも出た。学校の運動の時間に先生が生徒にマスクを外すように言っても誰も従わないこともあるようだ。自分だけ外して、後で友達から非難されるのが怖いのである。
私は、ようやく屋外でのマスク着用が不要になり、喜んでマスクなしで街を歩いている。でも、ほとんどの人が炎天下にもかかわらずマスクをしていて、マスク不着用の私は皆からにらまれた。これが過度な同調圧力である。
最近欧米諸国では、屋外では誰もマスクをしていない。世界でも最もコロナ対策に成功している日本人が、そろって真夏でも外でマスクをしている光景は、欧米人にとってはとても奇異に見えるらしい。
私は過度な同調圧力に負けることは良くないと思っている。だから、屋外においては勇気をもってマスクをしないでいる。本心ではマスクをしたくない人たちを勇気づける意味もある。
2. 同調圧力に負けない力
マスク着用はまだしも、同調圧力がワクチン接種にも及んでくると大きな問題になる。医学的にも有効説、無効説、有害説などの諸説があるが、私はコロナ対策用のワクチンについては大きな疑問があるので接種しない。
医師会、政府、マスコミはワクチンの有効性と無害性を主張し、ワクチン接種を強行に推進してきた。問題の緊急性および国民に対する政策の画一性からやむを得ない面もあるが、ある意味で権力によって同調圧力が意図的に造り出されてきたようにも思える。本当は嫌なのに同調圧力によってワクチン注射を打った人もかなりいると思う。でも、ワクチン接種が繰り返し行われているうちに、ワクチンがコロナ発症予防にあまり効果がないのではないか、副反応の実例がたくさんあるのではないかなどの疑問が続出し始めている。
聖書の言葉を信じる者は、過度な同調圧力に負けない力を持っている。
「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい」(ローマ12:2)
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