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日本を守ろう! 佐々木満男

2022年4月25日20時09分 コラムニスト : 佐々木満男
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1. 日本国憲法と戦争

「憲法第9条は、敗戦という未曽有の苦難を通して日本が神から授かった特別な恵みであり、特別な使命である。故に、外国から攻められることがあっても、日本は神によって必ず守られる」

クリスチャンであり東大総長であった矢内原忠雄氏の理想的絶対平和主義の見解である。私はこの見解を知って非常に感動した。だが、その感動の根底には、「日本人は他国を侵略しようとして戦争を起こし諸外国に甚大な被害を与えた極悪非道の民族である」という、日本人の民族意識の復活を恐れた戦勝国の占領政策および国内外の反日思想勢力により徹底的に植え付けられた「自虐史観」があった。

当時の私は、「戦争および軍備を放棄し無防備、無抵抗の平和愛好国・日本が外国から攻められるはずがない。万一、日本が外国に攻められて一時的に占領されることがあっても、年月をかけて独立を回復した方が、戦争により多くの被害者が出るよりははるかにましではないか」という希望的観測を持っていた。

しかし、大学卒業後は弁護士になり国際的な法律の仕事に携わり、3年間の海外生活も経験し、客観的に観て日本人の勤勉さ、誠実さなどの倫理道徳のレベルの高さおよび日本人の各分野における能力は世界有数のものであることを知り、徐々に自虐史観から解放されてきた。

2. 聖書と戦争

さらに、クリスチャンになり、聖書の基準で世界情勢を考えたときに、日本国憲法の理想的絶対平和主義に疑問を持つようになった。特に、世界最大のキリスト教国である米国議会における、2001年9・11同時多発テロ事件の3日後に行われた対テロ戦争承認決議において、これに反対したのは絶対的平和主義を掲げるモラビア派のクリスチャン女性議員1人だけ(上院98対0、下院420対1)であったことには、非常なショックを受けた。私はそれまで多くのクリスチャンは当然に反戦主義だと思っていたからである。

その後、聖書は国家間の戦争を禁じていないことを知った。中でも、マカベヤ戦争前の出来事の教訓は衝撃的であった。「律法を守ることに熱心であったユダヤ人のグループが、安息日を守り、無防備のまま武器をとって戦うことを放棄したために、敵に攻撃されて全滅してしまった」という史実が聖書外典のマカベヤ記(カトリックでは正典)に書かれている(1マカベヤ2:32~38)。日本国憲法順守が日本民族全滅をもたらす可能性を示唆した神の言葉である。

3. 核武装時代の戦争

今年にはロシアによるウクライナ侵略戦争が勃発。戦闘員だけでなく非戦闘員の一般市民も無差別に攻撃され多数死傷者が出ている様子が連日報道されている。核兵器を含む圧倒的軍事力を持つ超軍事大国ロシアが、かつて所有していた核兵器を放棄させられた軍事弱小国ウクライナに対して、核攻撃をもってどう喝しながら無慈悲に武力攻撃を繰り返している。これに対し、愛国心の強いウクライナ人はひるむことなく命を懸けて善戦しているが、ウクライナの平和主義はロシアによっていとも簡単に踏みにじられた。

しかし驚くべきことに、核兵器を持つロシアに対して軍事力を行使してまでもウクライナを助けようとする国は一つもない。核保有国5カ国で占められている安全保障常任理事国を有する国際連合はなすすべもなく、核戦争時代の平和貢献にはまったく無力であることを露呈した。今や国際連合の存在価値までも疑われている。

要するに、核兵器を持つことが核兵器保有国に対する戦争の最大の抑止力になっているのである。自虐史観に基づく日本は、「非核三原則」という時代遅れの非現実的原則をいまだに掲げているが、そもそも、核攻撃による唯一の被爆国である日本こそが、2度と被爆国にならないためにも核武装する最大の権利がある。国際法および人道に背き、原爆を日本に落として一般市民に甚大な被害を与えた加爆国である米国が、悔い改めて核兵器を所有しないことを自ら宣言するならともかく、被爆国である日本が核兵器を持たないことを宣言する理由はどこにもない。

日本国憲法制定当時の世界情勢と、現在の核戦争時代の世界情勢とは、軍事的状況が大きく異なっていることは明らかである。

数千発のミサイルを日本に向けて設置して占領後の日本地図まで作って堂々と公開し、尖閣・沖縄は固有の領土だと言っている核兵器保有国・中国、日本の北方領土を不法占領して返還せずに、北海道全体を固有の領土などと言い始めてこれを侵略しようと軍事演習までしている核兵器保有国・ロシア、日本人を大勢拉致していまだに返還を拒み、何の臆面もなく日常的にミサイルを日本海に打ち込んでどう喝を繰り返している核兵器保有国・北朝鮮、日本を仮想敵国として軍事力を拡大し、核兵器保有を熱望している反日主義国・韓国。これらの敵対近隣諸外国に対して、自国の憲法で自分の手足を縛っている状態の日本は、何の軍事的抵抗もすることができずに、ただその都度、「遺憾だ」「承服できない」と空疎に、いわゆる「遺憾砲」を繰り返しているだけで、いまだに「スパイ防止法」も成立していない。結果として、無防備状態の日本は今や、日本民族抹殺というジェノサイドの危険性までも現実性を帯びてきている。

さらに、憲法の制約の中で自衛隊の敵対的近隣諸外国に対する相対的防衛戦力はどんどん低下している。日米安保条約のもとにおいても、核攻撃の脅しを受けてまでも米国が日本を守ってくれる保証はどこにもないことは、ウクライナ戦争の実情から見ても明らかである。

結局、日本は日本人が自分で守るしかないのである。現在の国際情勢の中で日本を守る唯一の現実的な道は、「憲法改正」「再軍備」そして「核武装」しかあり得ない。

法律は人のためにあるのであって、人が法律のためにあるのではない。憲法は日本国民を守るためのものであるが、憲法を守って日本国民が全滅するなら、それこそ本末転倒であり、神の意図するところではない。

安息日は人のためにあるもので、人が安息日のためにあるのではない。(マルコ2:27)

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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