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天になるごとく

天になるごとく(2)ロシアとウクライナのために祈る 瀬戸健一郎

2022年2月28日20時58分 コラムニスト : 瀬戸健一郎
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関連タグ:ウクライナロシア瀬戸健一郎

前回のコラムで懸念していた通り、ロシア軍がついにウクライナに侵攻しました。米ソ冷戦時代の東西対立は表面的には欧米を中心とする民主主義陣営が、共産主義および社会主義陣営に勝利し、世界中に民主化の波が広がっていくという形で決着しました。そしてついにその後の歴史的変遷の中で、ウクライナがNATOに加盟する意思を示したことから、今回のロシアによるウクライナ侵攻に至ったわけです。

そもそも民主主義とは、人々の自由と多様性を最大限に生かす政治体制であり、その根底には「それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい」(1ペテロ4章10節)というクリスチャンの使命が存在していると言っても過言ではありません。確かにこの世を統治するためには、権力(パワー)と権威(オーソリティー)という2つの力が必要だといわれますが、人々を強制的に従わせる武力や警察権などの公権力だけでは、統治はうまくいきません。そこには、人々が自ら率先して従おうとする権威が必要であり、この権威をどこに求めて国家を形成しているかによって体制が大きく分かれていると言えます。この権威が神であれば、この地は天になるごとくの状況に近づきますが、そうでなければこの世的な混乱が続くことになります。

西欧諸国においては、王権神授説という神の権威によって政治権力が裏付けられているとの歴史的コンテクストを共有しながら発展してきましたから、伝統的に神の国の権威によって裏付けられた社会を形成してきたと言えます。一方、ロシアを中心とする東欧諸国は、王侯貴族やその権威を裏付けしていたロシア正教からの独立を勝ち取ったスターリン、レーニンに象徴される革命勢力や革命思想をその権威とし、中国などは統治の一翼を担う権威の源泉を、革命を成し遂げた毛沢東や共産党に求めて国家形成をしてきたと言えます。

さて今日的な世界状況を眺めてみると、自由主義VS権威主義とも言える対立の構図が見えてきます。かつての東西対立における西側諸国は自由主義陣営、そしてプーチン、習近平などの特定の個人や共産党一党支配に象徴されるような特定の政党が、その権威のもとで統治しているロシアや中国、さらには北朝鮮のような国々は権威主義陣営と、世界を二分する新たな対立の構図が広く認識されつつあるのです。もちろん、かつての教会権威を背景とする西側諸国においても、過度なグローバリズム、自由主義、ヒューマニズム(人間中心主義)、個人主義が神の権威をのみ込んでしまっているという現実の問題に直面していますが、それでも民主主義体制がさまざまな人々の自由と多様性を認め合うことに政治の正当性を求める以上、その意思決定プロセスは公開性と公正さを担保することができます。一方、ロシア、中国などにおける意思決定プロセスは不透明な部分が否めず、この意思決定の実行が武力や警察による力(権力)によってなされるために、自由主義陣営との摩擦や圧力がますます顕在化しているのです。

かつて冷戦構造はイデオロギー対決として認識され、それぞれのイデオロギーの正当性を争う構図でしたが、現状においては人々の自由や多様性を認め合う基本的人権に関わる、人間社会のより本質的な価値観に視座を置くものに変わってきました。単にロシアや中国を民主主義陣営でないというイデオロギーの枠組みから批判するのではなく、例えば今回のウクライナの国家主権やウクライナ国民の自由意思に対するロシアの一方的な武力による弾圧についても、また、中国による海洋進出による台湾やフィリピンへの圧力、新疆ウイグル自治区における人権弾圧、香港における民主化弾圧、ミャンマー国軍によるクーデターなど、いずれも人々の自由と多様性、基本的人権や国家主権を脅かす問題であるという認識から、是正を求める圧力が広がりつつあるわけです。

天国の主権は神にあります。天国においては、主権在民というこの世的な思想は当てはまらないかもしれません。しかし神の御霊による賜物はすべての人々に、恵みにふさわしく与えられており、その賜物が100パーセント開花することによってキリストの体の一部を担う私たちが生かされ用いられ、御国の前進が天になるごとく地にも拡大していくわけです。思いもかけなかったロシアによるウクライナへの武力侵攻ではありましたが、このことを冷静沈着に受け止め、あくまでも私たちの視座は神目線で注がれる人間一人一人への愛と承認に置くべきではないでしょうか。人々の可能性を100パーセント開花させるのを阻害する力がこの世に存在しているのであれば、私たちはそのような社会にはびこる構造的暴力と立ち向かっていかなくてはならないと思います。

ここで忘れてはならないのは、ロシアにも中国にもミャンマーにもウクライナにも、香港、台湾、フィリピンにも、そして私たちの国、日本にも、同じ神の御霊に突き動かされるクリスチャンがいるということです。今こそ、私たちは世界中のキリスト者の祈りを合わせ、御霊の一致によって為政者のために祈り、お互いのために祈らなければならないということです。世界中に神の恵みと平安が降り注ぎますように。

祈りつつ

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◇

瀬戸健一郎

瀬戸健一郎

(せと・けんいちろう)

日本マルタ友好協会会長、日本CBMC副理事長。政治理論修士。1981年米国聖公会聖マルコ教会で受洗。現在、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団草加神召キリスト教会(天野弘昌主任牧師)会員。草加市議を6期23年間務め、参院全国比例選挙に立候補するも惜敗。公益財団事務局長として国際交流事業を手掛けた後、独立。コムリサーチ合同会社設立。2017年、妻・山川百合子衆院議員事務所長に就任。(2022年3月25日死去、プロフィールは執筆当時のものです)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ウクライナロシア瀬戸健一郎
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