しかしアヒトブの子アヒメレクの子たちのひとりで、名をアビヤタルという人は、のがれてダビデの所に走った。そしてアビヤタルは、サウルが主の祭司たちを殺したことをダビデに告げたので、ダビデはアビヤタルに言った、「あの日、エドムびとドエグがあそこにいたので、わたしは彼がきっとサウルに告げるであろうと思った。わたしがあなたの父の家の人々の命を失わせるもととなったのです。(1サムエル22:20~22)
私たちはこの世において、人々を誤解すること、また、人々に誤解されることが多くあります。誤解は真実ではありませんから、神様の霊からくるものでないのは確かです。根底には悪霊の存在があり、混乱を引き起こすのです。
今回の聖書箇所とその背景を見ますと、サウルはダビデを霊的に導いた祭司アヒメレクを、家族を含めて殺害し、それを逃れた一人の息子がダビデの元に逃げてきました。ダビデ、ヨナタン、アヒメレクは神様の御心を行い続けたにもかかわらず、サウルは彼らの動機を誤解し、悪霊の道を選択し続けたのです。このような状況に直面したとき、私たちはどのように対応すべきでしょうか。
人々の誤解を解くには非常に大きな労力が必要です。キリストは、私たちを安息へと招かれています(参照・マタイ11:28)。無理のない努力で問題を解決するための知恵を求めることが大切です。神様は全てを共に働かせて、益とされるのです(参照・ローマ8:28)。静まり、神様が神様であることをあらためて覚え、神様の時を待ちましょう(参照・詩編46:10)。キリストが与えられる心の平和により導かれましょう(参照・コロサイ3:15)。罪悪感(参照・ローマ8:1)、人々の目を気にすることからくる恐れなどに惑わされてはいけません(参照・箴言29:25)。一歩一歩導かれる神様の御声に心を傾けましょう(参照・詩編119:105、ヨハネ10:27)。
一方で、私たちは人々の動機を誤解していないでしょうか。サウルは悪霊にさいなまれ(参照・1サムエル18:10)、導かれたことで、人々の動機を誤解していました。悪人は、誰にも追いかけられていないにもかかわらず逃げ、義人はライオンのように大胆であると聖書に書かれています(参照・箴言28:1)。私たちは、誤解によって被害妄想を募らせ、物事に対して消極的になり、自己防衛の道を歩んでいないでしょうか。
サウルが選択した同じ道を歩まないためには、何よりもまず、悪霊を処理することが大切です。これまで複数回お伝えしてきましたが、最も大切なことは、悪霊は、私たちクリスチャンの足元にあり、平和の神様がすぐに破壊されるということです(参照・ローマ16:20)。私はこの約束をまぼろし、ビジョンとして信仰の目により見ることを通して、悪霊に勝利する恵みを体験しています。それ以来、私の信仰生活はブレイクスルーを体験し、多くの物事が変わっていきました。全てを教えてくださる聖霊様に、真実が何であるかを教えていただき(参照・ヨハネ14:26)、人々の本当の動機を知るようにしましょう。
悪霊が働き、人々の誤解から生じた問題に直面しているときには、何よりもまずキリストのところに行き、安息の中にとどまり、問題が解決されることを信じて期待しましょう。また、人々の動機を、真実を通して見るように心がけましょう。私たちクリスチャンは悪霊に勝利し、ブレイクスルーを体験し続けることができるのです。
GOD BLESS YOU!
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